前回
百子の恋4を書いていた時はまだ桜が咲いていなかったようですが!
いまやあちこちで美しい桜のピンクの花びらを見ることができます、梨の木公園も咲いてるかなぁ・・・
雪深い十文字も5月の連休ともなれば、日本人みんなが待ち望んでいる桜もいよいよ満開に近づいてきます。
「桜ももう満開の時期かぁ・・、そういえば1年前のこの時期に、ここで百ちゃんに告白をしたんだっけなぁ・・」
十文字図書館の司書として働いているタロウ君は仕事の帰り梨の木公園を歩きながら思いを巡らせていました。昨日の夜の事を思い出しながら
最近百子は一人で考え事をしていることが多く、話しかけても上の空・・そんな二人の関係に不安を抱いていたタロウ君。 ちょっと気になって、百子の日記帳を昨夜盗み見してしまいました
そこにはほとんど最近の仕事の悩みが綴られていました、その中にまだ原さんの事を忘れられないという想いが書いてあるのを見つけてしまいました
それは1年前ここで告白をした時から引っかかっていたことだったのです、百ちゃんは原さんのことをきっと忘れられないんじゃないかって。二人でいてもあんまり会話もなく、楽しいという感じにも見えません。そんな百ちゃんを見ていたタロウ君は昨夜一晩中考えて、一つの決断をしたのでした
その決断を話すべく1年前と同じようなこの時期に、同じ場所に百ちゃんを呼び出したのでした・・・
タロウ君から言われた言葉を百子は反芻して考えていました
「お付き合いをやめにしたい」 タロウ君はそう言いました。それは突然な出来事でしたが、なんとなく
心の隅でホッとしている自分がいるのを感じる百子でした・・
「恋は・・・しばらくもういいな・・原さんと麻実の関係も気になるけど・・今は昨日紅店長から言われた
あのミッションの方が大事だ!」
いつも夢は胸の中にふつふつあるのに、周りの事が気になってはっきり決断を示せない所が
ある百子ですが、タロウ君に振られて気持ちが吹っ切れたようで
それからは、その紅店長のミッションを達成する為に準備をし始めました。
紅店長からのミッションとは
「春の果物を使った新作を作ってみて、百子や麻実みたいに甘酸っぱくて、可愛い仕上がりがいんじゃない?それはあなた達の年代の感性だからこそできるお料理だよ、きっと」
それからの百子は麻実に思い切って話しかけ、紅さんのミッションを一緒にやろうと誘い
時間を見つけては麻実と、春の果物を使った私達らしいメニューを一生懸命考えたのです
※ここからは百子と麻実みたいにどんなメニューにしようかと、代表と紅店長、Little Aと共に
作戦会議をした日の事です。
先ずは食材を調達、やっぱり新鮮なものが揃う市民市場へ向かいます
元気なおかあさん
新鮮野菜がたくさん。果物に合う野菜・・
真面目に考え出す紅店長
!!!これだ!アメリカンチェリーを使おう!
決まったらもうそこは早いです
白身の魚が合うよ!きっと
いいソイを発見!三枚におろしてもらいます
沢山の野菜たち。少し癖のある野菜が合います
本当に美味しそうなソイ!塩をしてよーく洗ったら
出刃で切ります!
アメリカンチェリーの種を抜いて
Turkのフライパンでソテー!キャラメリゼしてソースらしきものを作ります。
国産レモンで風味を付けて、甘酸っぱさを強調しよう!
ソイは小麦粉を叩き、Turkのフライパンでこちらもソテー。
さすがTurk、フライパンにくっつかず、焦げてもこおばしくてこのままでも美味しい!
お野菜に和えて、紅さんが魔法の盛りつけをしたら
なんと!
ソイのソテー さくらんぼソース添えが完成!
百子や麻実、タロウ君、原さん、紅店長、はたまた基専務、代表・・・沢山の旅マメンバーズも合わせて、悩める沢山のレモン達に吹いた春一番のような
甘酸っぱくて、ちょっぴりこおばしい、見た目も可愛いメニューが完成!
旅マフラッグを飾って、旅マみたいなテーブルセッティングを
遂に百子と麻実は完成しました!
そこには「たのしい」と「おいしい」と「かわいい」が詰まっているようでした
最終章へつづく・・